お知らせ
JAGDA 日本グラフィックデザイン協会の取り組みとして、小学生が「自分の平和ポスター」を描く平和学習に参加しました。
2024年度は、広島市南区の大州小学校の6年生が対象 でした。同校の平和学習は、原爆投下の悲劇を主軸にするのではなく、現在の広島がどのように築かれてきたのかを主体的に学ぶ「明るい広島」をテーマとしています。この学びの締めくくりとして、児童の皆さんと一緒に「平和」を表現するポスターを制作しました。
さらに、その成果を形にするため、6年1組の児童が制作したポスターを収録した冊子のデザインを担当させていただきました。 デザインに取り組むにあたり、私が掲げたコンセプトは 「6年1組の皆で創る、明るい広島」 。 1945年8月6日の悲劇から今日に至るまでの「明るい広島」を、デザインで表現しました。
■表紙 6年1組の児童全員の絵の一部を切り抜いて文字化し、みんなの総和で「明るい広島」を表現
■裏表紙 表紙を反転したモノクロの世界(1945年8月6日)。表紙と裏表紙が対になっていることで、広島が辿ってきた道のりと、過去から現在へと続く時間の連続性を表現
未来を担う子どもたちが、自分なりの「平和」を考え、形にするこの学びの場が、広島の明るい未来へとつながることを願っています! また、個人的には、大学では教育学部に所属していたこともあり、先生ではなくデザイナーとして教育の現場に立てたことが、ひとつの夢を叶えたようで、とても嬉しく感じました。 このような貴重な機会を与えてくださった大州小学校の皆様、JAGDAの皆様、本当にありがとうございました。